千本釣果の意味
今日のお題は「タチウオの千本釣果」です。
10代の頃、家の近くに港や沼がたくさんある環境でしたので
中学~高校はバス釣りや、クロ釣りを好んでしてました。
クロ釣りはノベ竿を使って針にエビを付けての簡単な仕掛けの脈釣りでした。
自転車で行ってましたので、振り出しのノベ竿が身軽でよかったからです。
20センチ前後のクロでも、ノベ竿ですので物凄く引きが楽しめて夢中になったものでした。
ある日、竿が海中に突き刺さるほどの引きがあり、何が掛ったのかワクワクしながら
いなしながら上がってきたのが、銀色に輝く細長いちょっと怖そうな顔の魚でした。
これがタチウオとの初めての遭遇でした。
今思えば、この時の感動というか、いかつい顔によるちょっとした恐怖が
この魚に夢中になったきっかけかなと思います。
それからこの魚にハマっていきます。
いろいろと釣り方を調べて、きびなごを餌にウキ釣りや脈釣りでやり始めました。
あいにく地元はこの魚の豊富な地域でしたから、きびなごを海にたらせば
どんな人でも爆釣という状況でしたけど、周りの常連さんというか
(いつ行ってもその港に必ずいる人)竿を3~4本出して次から次に釣り上げる様をみて
この魚は数を釣らないといけないんだという認識をこの頃にインプットされました。
因みにこの常連さんの一番よく釣る名人(みんな名人といって憧れてました)からよく言われたのが
「坊主、タチウオは一年間に千本釣ってやっと一人前なんぞ」という言葉・・・
この方にはいろいろと仕掛けなど教えてもらいました。
ちょうどアントニオ猪木とモハメッドアリの戦いが世紀の凡戦と酷評されてる時期です。
「坊主、こうやってパッと誘って、ドンと合わせて、どりゃぁっと釣り上げるんじゃ~ははぁ」と
感覚で言う方でしたので、聞いてる方は????な感じでしたけど
見ているだけで何となく感じるものがありましたね。
因みにこの方は一晩に軽く100匹以上は釣っていました。
毎日来てましたので年間2千本以上は釣ってたと思います。
それ程昔の人は単純な仕掛けでたくさんのタチウオを釣っていました。
そんなことで高校卒業するまで傍でいろいろと勉強させて頂きました。
卒業後は東京の大学に進学したので、ちょっと疎遠になったのですが
久しぶりに地元に帰り、居るかなぁ~と港に行ったら
顔なじみだった他の常連さんから「あぁ、持病が悪化して亡くなったよ」と聞いたときは
ご高齢でしたのでしょうがないなという思いはありましたけど、やはりショックでした。
でも、巨人の星、あしたのジョー、タイガーマスクの熱血漫画世代であった私は
「よし、今度は俺が名人になっちゃる」という、あの星飛雄馬の如く、
目の中に炎がたぎる思いが溢れてきたわけで
それが今でも千本釣果にこだわるきっかけというわけです。
20代~40代はとにかくウキ釣りや脈釣りでたくさんのタチウオを釣りました。
今のようにSNSが広がってない時代でしたので、釣った後はきれいにタチウオを並べて
その日釣ってたみんなの前で釣果を見せびらかしていましたね。
まぁいわゆる自慢なんですけどね。
「俺はこんなに釣ったんだぞ」という自己主張です。
タチウオの横断歩道なんて馬鹿なこともやってましたね。
でも、途中からこりゃぁちょっと恥ずかしくないかと思うようになり
10本程度なら良いとしても、20本~30本のタチウオを一生懸命一本づつ並べていくなんて
傍から見たらちょっと引きますよね。
それから家に持ち帰っての集合写真となり、今はカウンターで数えるという方法にかわりました。
この呪縛から解き放たれるのにはかなりの時間がかかりましたね。
まぁたまに並べますけど、こそっと隅に行って誰にも見られないようにしますけどね。
これが風来坊が千本釣果にこだわる歴史です。
だから、わが娘のSERAも、将来千本釣果を目指すきっかけに
私の背中を見続けて感じてくれたらなぁって思っています。
数を釣るのは自慢や自己満足以上に
いろいろな思いがあるから、だから続けられるってことです。
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頑張って太刀魚を釣り上げますので
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